透析室の特徴
最新の設備
● 19台中13台のベッドでオンラインHDFが可能です。
詳しくは「よりよい透析オンラインHDF」のページをご覧ください。
● 最新の透析液作成装置、水処理装置を設置しています。
● きれいな透析液を流す為に、最新の配管とフィルターを設置しています。
● 令和2年11月建築、男女別ロッカー、全席個人用テレビを設置しております。
安心安全な医療体制
● 病診連携
緊急時は本院の水戸中央病院、専門分野は地域の総合病院と連携しております。
● 熟練したスタッフが最新の医療機器で治療を行います。
● 旅行透析
出張・旅行中の臨時透析も受け付けております。詳細についてはお問い合わせください。
(月水金のみ) TEL:0299-58-2711
よりよい透析オンラインHDF
オンラインHDFとは
透析療法はダイアライザーといわれるいわゆる人工腎臓に血液を通し、血液中の老廃物や余分な
水分を除去してきれいな血液を戻す事が目的です。
通常透析では主に小分子物質(尿素窒素、クレアチニン、尿酸など)を除去します。
通常透析とHDFの違いは?
HDFは通常透析に血液ろ過を合わせた治療です。
通常透析は拡散作用と言って、血液と透析液の濃度の差で老廃物を除去しますが、血液ろ過はろ
過の為の人工腎臓(ダイアフィルター)に圧力をかけて血液から大量の老廃物を除去することを
いいます。
HDFではろ過できる量を増やすために補液をして、そのことによりダイアフィルターの膜に圧
力がかかり、より多くの老廃物、つまり、通常透析では抜けきれない低中分子物質(β2マイ
クログロブリンなど)を除去可能な治療法です。
HDFはオフラインHDFとオンラインHDFがありますが、オンラインHDFは専用の回路に
透析液をより多量に補液するため、オフラインHDFより多くの老廃物が除去できます。
老廃物のβ2マイクログロブリンは透析を長期続けると起こってくる合併症のアミロイドーシ
スの原因物質です。これを積極的に取り除くことで、手が麻痺してしまう手根管症候群などの
合併症を未然に予防する事が出来ます。そのほかにも、オンラインHDFには以下のメリットが
あります。
<オンラインHDFのメリット>
① 心臓への負担を軽減する
② 透析中の低血圧を防止する
③ かゆみを軽減する
④ 不眠を軽減する
⑤ むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)を軽減する
⑥ 尿が出る期間の延長する
⑦ 手根管症候群を未然に予防する
などがあげられます。
しかしアルブミンが抜けやすいという点もあるので通常透析からオンラインHDFに移行するた
めには、いくつかの条件があります。
<オンラインHDFに移行するための条件>
① しっかり食事が摂取出来ている
② アルブミンの値が3.6以上
③ 自立歩行が可能な方
④ 高齢者以外の方
になります。
当院のオンラインHDFの補液量は5~48Lと設定しています。より多くの補液量に設定すれば圧
がかかり、それだけ老廃物が多く除去出来ますが、アルブミンの漏出も多くなってしまうので
定期的な採血で基準を下回らないよう確認しています。
ちなみにダイアライザー前から入った補液はダイアライザー出口から抜けるので透析後に体重
は増加することはありませんので安心して下さい。
日機装社製
DCS200SI 16台(オンラインHDF対応10台)・DBB100NX 3台(オンラインHDF対応個人機)
補液はダイアフィルター前のAチャンバー上部のラインから施行します(前希釈法)
オンラインHDFを施行するにあたっては厳重な水質基準をクリアしなければなりません。
透析用水はRO膜にて水道水を処理して作成します。
その透析用水で透析液を作成した後に、ETRFというフィルターを通し無菌状態にしています。
そしてその透析液が清浄化されているか毎月確認しています。
当院で設置してあるコンソール16台でオンラインHDFが施行可能です。
当院ではスタッフの技術向上、学会には積極的に参加しております。患者さんそれぞれに合っ
た透析治療を提供出来るようにスタッフ一同努力しております。
透析患者様送迎サービス
小美玉市医療センターでは透析外来患者様送迎サービスを実施しております。通院の交通機関が不便、
自分で運転できない、家族に頼らず通院したい方 など無料でご自宅と病院の間を送迎いたします。ただし、
送迎エリアは当院を起点に車での所要時間が約30分圏内の地域が対象とさせて頂きます。詳しくはスタッ
フにお問い合わせ下さい。